2013年06月04日

Xcode 4.3.3のLionへの追加共存インストール

Xcode 4.2.1と3.2.6を共存インストールしてあるMac OS X Lion環境へ、さらにXcode 4.3.3(Xcode 4.3.3 for Lion)を追加してインストールした。

過去の記事に、Xcode 4.2と3.2.6をMac OS X Snow Leopardへ共存インストールしたときの作業ログを書いたが、その際にXcode 4.3.xについても下調べをしたことがある(当時のXcodeの最新バージョンは4.3.3だった)。そのときに得た情報から、Xcode 4.3からプログラムのインストール方法が変更されたことは知っていた。他のアプリと同じように、dmgファイルをマウントした上で、Xcodeアプリのアイコンを「アプリケーション」フォルダへコピーするだけでインストールは完了する(Xcode 4.3.3のサイズは3.35GBもあるので、アプリアイコンのコピーに5分位かかったりするが・・・)。
Installing_Xcode4.3.3_to_Lion-ScrnShot02-586x364.png
「アプリケーション」フォルダの実名は「/Applications」なので、Xcode 4.3.xのインストール先はこのフォルダになる。

Xcode 4.2.1までのインストールは、dmgファイルに格納されているインストーラを起動して行う方法だった(Xcode 4.2/4.2.1 for Lionはインストーラによって「Install Xcode」というアイコンが「アプリケーション」フォルダへ入り、これ起動してXcode本体をインストールするという二段階方式になっている)。デフォルトのインストール先フォルダも以前は/Developerだったので、こちらもXcode 4.3から変更された訳だ。インストール方法が他のアプリと統一されたのは良いが、インストール先ディレクトリまで変更されてしまったことは影響が大きい。Xcode本体やツールをGUIで操作する分には良いが、Xcodeに含まれているコマンドをターミナル経由のCLIで使う場合は、コマンドファイルのパスが変わってしまったので注意しなければならない。プログラムのビルド時にライブラリやヘッダファイルを参照する場合も同様で、Homebrewの環境ではこの両方について配慮しながらフォーミュラのインストールをやる必要がある。Xcode 4.2.1と3.2.6を共存させたときは、後者のインストール先フォルダをデフォルトの/Developerから別のフォルダへ変更することで対処したが、Xcode 4.3.xとXcode 4.2.x/3.xは元々インストール先フォルダが異なっているので、インストール時に特別な操作をしなくても共存させることが可能だ。

Mac OS Xのアプリは複数のファイルの集合体になっていて、Finder上では、それらを代表してアプリのアイコンだけが見えるようになっている。アプリを構成するファイルは隠されていて、通常はFinderでは見ることはできない。アプリ自体に内包されている実体ファイルをFinderで見たい場合は、アプリアイコンのコンテキストメニュー(Conrolキーを押しながらクリックしたときに表示されるメニュー)から[パッケージの内容を表示]という項目を選択すれば良い。
Installing_Xcode4.3.3_to_Lion-ScrnShot03-720x560
下のスクリーンショットが、FinderでXcode 4.3.3のパッケージ内容(アプリを構成するファイル)を開いて表示させた様子。
Installing_Xcode4.3.3_to_Lion-ScrnShot14-862x512
Finderでアプリのパッケージ内容を開くと、その中のファイルは通常のファイルと同じようにコピー、移動、編集、削除することができる。ただし、アプリ自体がパッケージ内のファイルを管理しているので、むやみにファイルの移動、編集、削除をやるべきではない。パッケージ内のファイルに対してこれらの操作を行うと、アプリが正常に動作しなくなる可能性が高いからだ(アプリのパッケージ内のファイルの役割をちゃんと理解しているプログラマだけに、これらの操作が許されていると考えるべきだ)。上のスクリーンショットでは、Xcode 4.3.3の/Applications/Xcode.app/Contents/Developerというフォルダの中身をツリー表示させているが、コマンド、ライブラリ、ヘッダファイルなどのプログラムをビルドする際に使用するファイルはすべてこのフォルダの中に格納されている。

初めてXcode 4.3.3を起動すると、下のようなライセンス同意の確認画面、必須コンポーネントのインストール画面が立て続けに表示された後、最後に既存のXcode 4.2.1を削除するかどうかを尋ねる画面が開く。
Xcode_4.3.3-FirstStartup_Window-ScrnShot21-916x635
Xcode_4.3.3-FirstStartup_Window-ScrnShot22-916x635
Xcode_4.3.3-FirstStartup_Window-ScrnShot23-916x635
すでに共存インストール済みのXcode 3.2.6と4.2.1、さらに今回追加インストールしたXcode 4.3.3を合わせて3つのバージョンを使い分けていくつもりなので、この画面ではXcode 4.2.1の削除は行わなかった。

上の画面が閉じると、下のようなXcodeのWelcome画面が表示される。二回目からの起動では、最初にこの画面が開くようになる。
Xcode_4.3.3-Welcome_Window-ScrnShot24-916x635
インストールしたXcodeが起動することが確認できたので、すぐに追加コンポーネントとドキュメントのインストールを行った。[Preferences]メニューの[Downloas]画面を開いて、この[Components]と[Documentation]タブ画面に表示される各項目を順次インストールした(下のスクリーンショットは、各項目のインストールが終了した状態の画面)。
Xcode_4.3.3-Downloads_Components-ScrnShot40-864x642
Xcode_4.3.3-Downloads_Documentation_ScrnShot41-864x642
ただし、「Command Line Tools」だけはインストール対象から除外した。既存のXcode 4.2.1を「UNIX Development」(「Command Line Tools」の旧称)を有効にしてインストールしてあるので、これとバッティングしてしまうからだ。Xcodeは共存させることが可能だが、Command Line Toolsは共存できないので、どれか一つのだけXcodeでインストールする必要がある。今回Xcode 4.3.3を追加インストールしたのは、Command Line Toolsをこちらのものに置き換えて、その中に含まれるビルドツールを使ってHomebrew環境を再構築することが目的だった。しかし、Xcode 4.2.1の「UNIX Development」(Command Line Tools)をアンインストールする方法がまだ判っていない。ここ数日ググって調べているが、この方法がなかなか見つからない。取りあえず、Xcode 4.2.1のビルドツールでHomebrew環境が構築できているし、いままでインストールしたフォーミュラも特に大きな問題は起きていないので、しばらくは現状のままでいくことにしようか。

ちなみに、Mac OS X Lionへ共存させた3つのバージョンのXcodeに含まれているiOS SDKは次のとおり。
 Xcode 3.2.6 → iOS SDK 4.3
 Xcode 4.2.1 → iOS SDK 5.0
 Xcode 4.3.3 → iOS SDK 5.1

現在のiOS SDKの最新バージョンは6.1のようで、今年4月にリリースされたXcode 4.6.2(本記事投稿時点の最新バージョン)にはこいつが収納されているらしい。Snow Leopardを搭載したMacBook Air 13"に初めてXcodeをインストールしてからまだ1年経っていないんだけど、あれからiPhone 5、第4世代iPad、iPad minと3つも新しいiOS搭載デバイスが出てしまったので、iOS SDKのバージョンアップのペースが速かった(Apple社の製品開発サイクルでは、これが普通ののペースなのだろう)。私がいままで使ってきたXcodeとiOS SDKは随分古くなってしまった。まだiOSエミュレータしか使っていないので、この点についてはあまり気にしていないが、iOS SDKの最新機能を追いかけるために、常に最新バージョンのXcodeを入れておくMacを一台用意しておくべきかもしれない。

いまは3台のMacを所有していて、それぞれにSnow Leopard、Lion、Mountain Lionを入れて使い分けているが、できたらもう一台Macを欲しいところだなぁ。今年は仕事の巡りが良くなくて経済的にかなり厳しい状態で、最新機種を買うのはとても無理なので、三世代以上前の古めのMac miniでも一台買って(これくらい古いMac miniなら、中古価格は3〜4万円位なので)、それで凌ぐことにしようか。

【2013/06/18 追記】

ググって得た情報によると、下のような、Xcode 4.2.1まで収納されていた多くのツールがXcode 4.3から分離されたそうだ。

 Command Line Tools for Xcode - June 2012
 Dashcode for Xcode - March 2012
 Graphics Tools for Xcode - March 2012
 Hardware IO Tools for Xcode - February 2012
 Auxiliary Tools for Xcode - February 2012
 Audio Tools for Xcode - February 2012
 Accessibility Tools for Xcode - February 2012

これらのツールが収納されたdmgファイルはApple Developer Connectionからダウンロードできる(要Apple ID、要デベロッパ登録)。Command Line ToolsはXcode本体からインストールできるので、これ以外のすべてを入手して、「アプリケーション」フォルダの中にツール毎のフォルダを作成した上で、各dmgファイルに格納されていた全ファイルをそれらの中へコピーした。

Dashcode(Dashboard用ウィジェットおよびiPhone/iPod touch用Webアプリケーションを開発するためのツール)を除いて、ほとんどは特殊なツールばかりなので、iOS用アプリ開発で使うことはまずないと思うが、すべて揃えておけば将来役に立つことがあるかもしれないとか思ったから。

タグ:Xcode
posted by とみやん at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 開発・プログラミング > Mac
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