2013年07月04日

ターミナルをiTerm2に換えた

ここ数日MacVimの導入から始まったプログラミングCLI環境の整備を続けている。その第三段の作業として、ターミナルをMac OS X標準のもの(Terminal.app)からiTerm2へ換えた。

Icon-iTerm2-64x64.pngiTerm2

■iTerm2のインストール


iTerm2は普通のアプリなので「アプリケーション」フォルダにコピーすればインストールでき(私がインストールしたのはTest Release版のiTerm2 1.0.0.20130624 beta)、アイコンを開けば起動することができる。ログインシェルのように設定を変更する必要もなく、標準のTerminalを置き換えてしまう訳ではないので、こちらもそのまま使える。

下のスクリーンショットが、iTerm2のデフォルト状態の起動画面(ログインシェルをzshに変更済み)。
iTerm2-zsh-NewWindow-ScrnShot01-699x565
基本的な機能は標準のTerminalと大きな差はないが、iTerm2はカスタマイズ設定項目が非常に多くて、これらの設定を色々といじるととても見栄えと使い心地が良くなる。タブやウィンドウ分割(ペイン)により複数のセッション画面を開くことができる点も同様だが、縦分割ベインが使える点は標準のTerminalより優れている(Terminalは横分割ベインしか使えない)。
iTerm2-zsh-Tab_SplitVH-ScrnShot02-839x672
iTerm2の画面を最大化して、縦分割ベインで利用すると使い勝手が良い。

■Rictyフォントの生成と導入


ターミナルをiTerm2に変えたのを機会に、プログラムコードの表示に適した日本語フォントも入れることにした。今回Mac OS Xに入れたのは、下のサイトで配布されているRictyという名前のTrueTypeフォント。

 プログラミング用フォント Ricty

Rictyフォントは欧文フォントInconsolataと日本語フォントMigu 1M(M+とIPAの合成フォントの一種)を合成したもので、これらはいずれもプログラミングに最適なフォントとして高い評価を受けている。

元フォントのライセンス解釈の関係でRictyフォントはフォントファイルの形態では配布されておらず、フォントを生成するスクリプトだけが配布されている。以下の手順を実行すれば、Rictyフォントを生成することができる。
  1. 最初に、Homebrewを使って、FontForgeをインストールする(フォントの合成処理で、これが使われているため)。
    $ brew install fontforge

  2. こちらのGitHubのページから、Rictyフォント生成スクリプトの最新版(本記事投稿時の最新版はVersion 3.2.2)を入手する(「Download ZIP」ボタンを押せは、ページに表示されているファイルが格納されたzipファイルをダウンロードできる)。

  3. 適当な作業ディレクトリに、手順2で入手したzipファイルを展開する。

  4. Inconsolata公式サイトから 「OpenType file」Inconsolata.otfを入手して、手順3で作成されたスクリプトファイルricty_generator.shが格納されているディレクトリへコピーする。

  5. 「M+とIPAの合成フォント」サイトからMigu 1Mフォントを入手して、その圧縮ファイルに格納されているフォントファイルmigu-1m-regular.ttfmigu-1m-bold.ttfをスクリプトファイルricty_generator.shが格納されているディレクトリへコピーする。

  6. ターミナルを開き、スクリプトファイルricty_generator.shが格納されているディレクトリへ移動した上で、次のコマンドを実行する。
    $ sh ricty_generator.sh Inconsolata.otf migu-1m-regular.ttf migu-1m-bold.ttf

上の手順どおりに操作を行うと、Ricty-Regular.ttf, Ricty-Bold.ttf, RictyDiscord-Regular.ttf, RictyDiscord-Bold.ttfの4つのフォントファイルが作成されるはずだ。これらのファイルを~/Library/Fontsフォルダへコピーすれば、Rictyフォントをインストールすることができる。

iTerm2でRictyフォントを使うには、さらに、以下の手順を行う必要がある。
  1. iTerm2を起動し、[Preferences]メニューの[Profiles]サブ画面を開く。

  2. 右側のブロファイルリスト内の「Default」が選択されている状態で、下側の[Other Actions]>[Duplicate Profile]ドロップダウンメニューを実行する。これによって、「Copy of Default」といプロファイルが新たに作成される。
    iTerm2-Create_Ricty_Font_Profile-ScrnShot08-927x587

  3. [General]タブ画面のBasic -> [Name]エディットボックス内の「Copy of Default」を適当な名前(例えば「Ricty Font」など)に変更する。
    iTerm2-Create_Ricty_Font_Profile-SShot1521-924x541

  4. 手順2で追加した新規プロファイルが選択されている状態で、[Text]タブ画面を開く。

  5. [Text]タブ画面内のRegular Font -> [Change Font]ボンタを押すと、フォント選択画面が開くので、Ricty 12pt(Typefaceはお好みで)を選択する。Non-ASCII Fontに対しても同じ操作を行う。また、これらの両方の[Anti-aliased]チェクボタンが有効になっていることを確認する。
    iTerm2-Create_Ricty_Font_Profile-SShot1522-924x541
    iTerm2-Create_Ricty_Font_Profile-SShot1523-445x404.png

  6. 手順2で追加した新規ブロファイルが選択されている状態で、下側の[Other Actions]>[Set as Default Profile]ドロップダウンメニューを実行する。これによって、新規ブロファイルがデフォルト設定として使われるようになる。
    iTerm2-Create_Ricty_Font_Profile-ScrnShot09-927x587
    iTerm2-Create_Ricty_Font_Profile-SShot1525-924x541

既存のDefaultブロファイル(Monoco 12pt)による画面とRictyフォント(Ricty Regular 12pt)に設定したブロファイルによる画面をそれぞれ下に示す。
iTerm2-zsh-Monaco_12pt-ScrnShot03-713x565
iTerm2-zsh-Ricty_Regular_12pt-ScrnShot04-619x465.png
人によって好みの違いはあるだろうが、やはりMonocoよりRictyの方がフォントのバランスが良いと思う。英語と日本語が混在したテキストではRictyフォントの方がずっと視認性が高く、プログラムコードの表示に向いている気がする。

■Solarizedカラーテーマの導入と設定


06/27の記事で紹介したSolarizedというサイトでiTerm2用のカラーテーマも配布されている(iTerm2用カラーテーマのダウンロードは、GitHubのこちらのページからできる。このページのiterm2-colors-solarizedというディレクトリに格納されているファイルがそれ)。これを入手して、iTerm2のカラー表示設定をSolarizedに変更した。以下に、その手順を書いておく。
  1. iTerm2を起動し、[Preferences]メニューの[Profiles]サブ画面を開く。

  2. 右側のブロファイルリスト内の「Default」が選択されている状態で、下側の[Other Actions]>[Duplicate Profile]ドロップダウンメニューを実行する。これによって、「Copy of Default」といプロファイルが新たに作成される。
    iTerm2-Create_Solarized_Dark_Profile-ScrnShot15-927x587

  3. [General]タブ画面のBasic -> [Name]エディットボックス内の「Copy of Default」を適当な名前(例えば「Solarized Dark」など)に変更する。
    iTerm2-Create_Solarized_Dark_Profile-SShot1611-924x541

  4. 手順2で追加した新規プロファイルが選択されている状態で、[Colors]タブ画面を開く。

  5. [Colors]タブ画面内の[Load Presets]>[Import]ドロップダウンメニューを選択すると、カラープリセットファイルの選択画面が開くので、Solarized Dark.itermcolorsを選択する。これによって、[Load Presets]ドロップダウンメニューに[Solarized Dark]という項目が追加される。
    iTerm2-Create_Solarized_Dark_Profile-ScrnShot18-927x687
    iTerm2-Create_Solarized_Dark_Profile-SShot1647-585x400.png

  6. [Colors]タブ画面内の[Load Presets]>[Solarized Dark]ドロップダウンメニューを選択する。これによって、[Colors]タブ画面の全項目が選択した設定に変更される。
    iTerm2-Create_Solarized_Dark_Profile-ScrnShot20-927x717

  7. 手順2で追加した新規ブロファイルが選択されている状態で、下側の[Other Actions]>[Set as Default Profile]ドロップダウンメニューを実行する。これによって、新規ブロファイルがデフォルト設定として使われるようになる。iTerm2-Create_Solarized_Dark_Profile-ScrnShot22-927x587
    iTerm2-Create_Solarized_Dark_Profile-SShot1615-924x541

上の操作によって作成したプロファイルのテキスト表示をRictyフォントに変えたい場合は、さらに、上述のRictyフォントの設定手順の4〜5を実行すれば良い。

下が、RictyフォントとSolarizedカラーテーマの両方を設定したプロファイルによるiTerm2の画面。
iTerm2-zsh-Solarized_Dark_Ricty-ScrnShot07-619x465.png

CLI環境の主要な構成要素であるターミナル、ログインシェル、エディタの3つを変えたことにより、大分使い勝手が良くなった。これでCLI環境の整備作業は一区切りついたが、Google先生に教えてもらった情報では、下のような事をやるとさらに使い易いCLI環境が構築できるらしい。
  • ターミナルにtmuxを組み合わせて使う。
  • Vimに色々なプラグインをインストールする。

これらも近いうちにやりたいと思っているが、どちらも調べないといけないことが多くて結構時間がかかりそうな感じだ。Mac OS XのCLI環境の整備作業はこれで一旦休止ということにしよう。続きの作業は、またまとまった時間が取れたときにやるつもりでいる。
タグ:Mac OS X iTerm2
posted by とみやん at 19:04| Comment(0) | TrackBack(0) | PC > Mac
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