2013年11月17日

j5 create Wormhole Station JUH320V2を入手

Mac用の面白い周辺機器を入手した。j5 createというメーカーが販売しているWormhole Station JUH320V2という製品。いわゆるKM(Keyboard & Mouse)スイッチという奴で、こいつを使うと、2台のPCでキーボードとマウスを共有することができる。この種の製品の需要は結構高いようで、色々なメーカーからKMスイッチが販売されている。日本メーカーの製品は大抵2組のUSBケーブルとスイッチを合体させたような形状をしていて、Windows PCにしか対応していない物が多い。JUH320V2はWindowsとMacに両方に対応しているのが最大の特徴だが、その形状もとてもユニークだ。下の写真のとおり、まるでフルートみたいな形をしていてMacのデザインにもマッチしているのが良い。
IMG_3587_1-j5create_Wormhole_Station_JUH320V.jpg
IMG_3588_1-j5create_Wormhole_Station_JUH320V.jpg
IMG_3593_1-j5create_Wormhole_Station_JUH320V.jpg
IMG_3596_1-j5create_Wormhole_Station_JUH320V.jpg
IMG_3604_1-j5create_Wormhole_Station_JUH320V.jpg
IMG_3615_1-j5create_Wormhole_Station_JUH320V.jpg
下から2番目の写真がJUH320V2に搭載されているコネクタ、ポート、メモリカードスロットで、左からDC 5V IN、Host(USB 3.0 Micro-B)、USB 3.0 Hub(Normal-A) x 2、MicroSD、SD/MMC、MSスロット、KM Switch(USB 2.0 Mini-B)。Hostが一台目のPC、KM Switchが二台目のデバイスを接続するポートだ。KM Switchポートには、MacやWindows PCだけじゃなくiPadも接続することができる。USB 3.0 Hubポートやメモリカードスロットまで搭載されているのはすばらしい(ただし、これらはHostボートに接続中のPCでしか使えない)。JUH320V2の「j5」というロゴが刻印されている部分は電源ボタンになっており、このボタンを押して電源をONにすると、ロゴがブルーに光るようになっている。これもお洒落で気に入っている。

オークションに市場価格よりかなり安い値段でJUH320V2が出品されているのをたまたま見つけて、どんな機能を持つ製品なのかちょっと試してみたくて落札してしまった。大きな期待は持っていなかったんだけど、実際に利用し始めたら、こいつは使い勝手が良くてなかなかの優れ物だった。他のメーカーの同種の製品と比較すると少し価格が高いが、Macでの動作は非常に安定しているので、Macユーザーにはぜひお勧したい逸品だ。購入を検討している人の参考になると思うので、以下にJUH320V2の導入作業の様子と使い方を紹介しよう。

JUH320V2にMacを接続すると、下のようなキーボード設定アシスタントのウィンドウが表示され、同時にJUH320V2の内蔵ストレージがマウントされる。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-SCShot13111703-616x436.png
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-SCShot13111706-616x436.png
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-SCShot13111708-616x436.png
キーボード設定アシスタントは未認識のキーボードが検出されたときにMac OS Xによって自動的に表示される画面だが、JUH320V2のマニュアルには、KM共有ソフトウェアのセットアップが完了する前はこの設定をスキップしろと書かれていた。具体的には、キーボード設定アシスタントの最初のウィンドウの[続ける]ボタンを押すと、上のような「キーボードの認識中」というウィンドウに変わる。このウィンドウでMacのキーボードの左Shiftキーの右側のキー(US配列なら「Z」キー)をタイプした。そうすると、キーボードの認識に失敗した旨のポップアップウィンドウが開いたので、このウィンドウの[スキップ]ボタンを押すと、キーボードの種類(キー配列)を選択するウィンドウに変わる。このウィンドウ内の適切なオプション(Mac本体のキーボード配列)を選択した上で[完了]ボタンを押すと、[キーボード設定アシスタント]は終了した。

続いて、JUH320V2のKM共有ソフトウェアのインストールを始めた。Finderを開くと、すでにマウント済みのUH320V2の内蔵ストレージの内容を確認できる。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-SCShot13111711-640x348.png
JUH320V2のマニュアルによると、この内蔵ストレージに格納されているWormhole.appというアプリがKM共有ソフトウェアの役割をするようだ。このアプリを起動すれば、同ソフトウェアがMac OS Xへインストールされて、同時にキーボードとマウスの共有が始まるらしい。さっそく、このWormhole.appをダブルクリックしてみた。しかし、どうしたことかMacの画面には何も変化が起きなかった。マニュアルによると、PC間の接続が確立した旨のメッセージ画面が表示されると記載されているが、そんな画面はまったく表示されない。この手の常駐型プログラムは大抵そうだが、キーボードとマウスの共有が始まっているなら、その状態を示す印が画面のどこかに現れるはずだ。もう片方のMacにもWormhole.appをインストールしないとダメなのかと思って同じ操作をやってみたが、こちらも同じ結果だった。ちゅんと2台のMacがJUH320V2に接続されているんだが???。

「まさか不良品じゃないだろうな」と思いながら色々と調べると、どうもこのWormhole.appというアプリはクラッシュしており正常に起動していないことが判った。なぜそれが判ったかと言うと、~/Library/Logs/DiagnosticReportsというディレクトリに下のようなファイルが格納されているのを発見したからだ。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-SCShot13111712-640x393.png
Mac OS Xのアプリが起動中や動作中にクラッシュした場合、そのアプリの診断レポートファイル(*.crash)が~/Library/Logs/DiagnosticReportsの中に生成される仕組みになっている。このディレクトリの中に、Wormhole.appを起動した回数分の診断レポートファイルが存在していた。ちなみに、これらのファイルの一つをダブルクリックすると、コンソールが開いて下のような情報が表示された。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-SCShot13111713-808x485
この診断レポート情報から、何らかの例外処理が発生してWormhole.appがクラッシュしているらしいことは推測できるが、その原因を特定するのは難しいだろう。

この問題にどう対処したら良いかと悩みながら、j5 createのサイトで情報を探していたら、下のページにJUH320V2のドライバらしきファイルのリンクが存在するのを発見した。

 Support & Services - j5 create

このページ上の「JUH320v2 Wormhole Station」「Mac Driver」というリンクからj5WormholeSwitch-v1.0.1107.56-mac.zip(本記事投稿時点のファイル名)というファイルを取得できる。このファイルに格納されているドライバを使えば、上の問題を解決できそうな予感がした。

上のリンクから取得したファイルを展開すると、UTUI.appというファイルが格納されていた。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-SCShot13111714-640x348.png
ものは試しだと思って、JUH320V2に接続したMacからこのUTUI.appを起動してみた。すると、下のような画面が開いた。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-SCShot13111716-512x456.png
このアプリはJUH320V2が接続されていることを認識しているみたいだ。この画面のメッセージに従って、JUH320V2のKM Switchポートに接続されているMacからUSBケーブルを外すと、いきなり何かの処理が開始された。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-ScrnShot13111701-512x456.png
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-ScrnShot13111703-512x456.png
どうやら、このUTUI.appはJUH320V2の内蔵ストレージのイメージを書き換える処理を行っているみたいで、いわゆるドライバではないようだ(まぎらわしいなぁ)。上の処理が終わった後、画面は下のように変わった。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-ScrnShot13111704-512x456.png
この画面イメージの指示に従って、HostポートのUSBケーブルを一旦Macから抜いて再度挿してみると、JUH320V2の内蔵ストレージの内容が書き換わっていることが確認できた。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-SCShot13111730-640x348.png
この更新版のWormhole.appを使えば上手く行きそうな気がひしひしとしたので、すぐにこいつを起動してみた。すると、下のようなWormhole.appが補助装置に対するアクセス権設定を変更を行う旨の警告メッセージが表示された。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-ScrnShot13111705-420x179.png
この画面の[OK]ボタンを押すと、ユーザーの認証を要求する画面が開いたので、ログインパスワードを入力した。すると、下のような画面が表示された。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-ScrnShot13111707-420x153.png
この時点で、Mac OS XのDockにWormhole.appのアイコンが追加されていた。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-SCShot13112103-640x105.png
「おー、やったぜ」。上のWormholeアイコンに「×」印がついているのは、片方のMacがJUH320V2に接続されていないからだろう。そこで、JUH320V2のKM Switchポート側に改めてもう一台のMacを接続して、こちらでも内蔵ストレージのWormhole.appを起動してみた。そうすると、こちらのDockにもWormholeアイコンが追加されて、両方のMacの画面に下のようなウィンドウが表示された。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXMLion-SCShot13112101-640x105.png
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-ScrnShot13111709-644x340
2台のMac間の接続が確立した瞬間に、Hostポート側のMacのWormholeアイコンも「×」印なしに変わっていた。こういう凝り方は面白くて好きだ。しかもこのWormhole.appは常駐型プログラムなので、JUH320V2が接続されていると自動的に起動するようになっている。

この状態で、すでに両方のMacでキーボードとマウスが共有されていることが確認できた。Hostポートに接続したMacのマウスカーソルを画面の左端まで動かすと、KM Switchポート側のMacの画面の右端にマウスカーソルが現れて、シームレスに移動するじゃないか。この動きを観た瞬間、「おー、スゴイスゴイ」と思わず拍手してしまった。このマウスカーソルのスムーズな動きにはちょっと驚いた。2台のMacのキーボードとマウスが共有されるということは、片方のキーボードとマウスだけで両方のMacを操作できることになる。2台のMacの間で手を動かす必要がなくなるので、これはすごく便利だ。ちなみに、片方のMacにBluetooth/USB経由でキーボードやマウスを接続していると、それらも一緒に共有される。私はオフィスや自宅の机でMacBook Airを使う場合外付キーボードとマウスを利用しているが、JUH320V2によって、一組の外付キーボードとマウスで2台のMacを使えるようになったのは予想外の便利さだった。

ちなみに、Hostポート側のマウスカーソルをKM Switchポート側へ移動すると、その瞬間KM Switch側のDockのWormholeアイコンは下のように変化する。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXMLion-SCShot13112102-640x105.png
また、同時にKM Switch側の画面に下のようなウィンドウが現れる。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXMLion-ScrnShot13112101-420x247.png
このウィンドウの[OK]ボタンを押すと、キーボード設定アシスタントのウィンドウに変わるが、このキーボード設定アシスタントはKM Switch側が共有対象であるHost側のキーボードを識別することが目的なので、KM Switch側ではなくHost側のキーボードを使って設定する必要がある。具体的には、下のようなKM Switch側のキーボード設定アシスタントの画面に対して、それぞれHost側の指定されたキーをタイプしなければならない。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXMLion-ScrnShot13112103-616x436.png
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXMLion-ScrnShot13112104-616x436.png
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXMLion-ScrnShot13112105-616x436.png
上記は、Hostポート側のマウスを使ってHost→KM Switchのカーソル移動をやった場合の操作だが、KM Switch側のマウスを使ってカーソルをKM Switch→Hostで動した場合は、これと逆の操作を行う必要がある。マウスカーソルがHost側に移動した瞬間Host側のWormholeアイコンが変化し、同時にHost側の画面にキーボード設定アシスタントのウィンドウが表示されるので、KM Switch側の指定キーをタイプして、Host側のキーボード設定アシスタントにキーボードを認識させなければならない。

以上でJUH320V2の導入に伴うソフトのインストール作業はすべて完了したが、JUH320V2(Wormholeアプリ)の便利な機能についても紹介しよう。

Wormholeアプリはクリップボード共有機能を持っている。片方のMacでテキストや画像を選択した状態でコピーを行い、もう一方のMacにマウスカーソルを移動してペーストを実行するだけだ。これは通常のコピー&ペーストとまったく同じ操作だ。片方のMacでクリップボードにデータがコピーされると、もう一方のMacのWormholeアイコンが下のように変化してその状態を教えくれる。これも凝っていて面白い。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXMLion-SCShot13112107-640x105.png
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXMLion-SCShot13112108-640x105.png
それから、Wormholeアプリはもう一つ非常に便利な機能を備えている。それはファイル転送だ。こちらも通常の操作と同じで、片方のMacのファイルをもう一方のMacまでドラッグ&ドロップすれば良いだけだ。実際に使うと、このファイル転送機能はものすごく便利で、JUH320V2のすばらしさを実感できる。いままでMac間でファイルを転送する場合、SDカードやDropboxを利用していたが、JUH320V2に接続されたMac間ではこれらを使う必要がなくなった。

最後に、Wormholeアプリ設定項目についても書いおこう。下がWormholeアプリのメニューと[設定]ウィンドウだ。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-SCShot13112106-716x348
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-SCShot13112107-491x554.png
ご覧のとおり、Wormholeアプリの設定項目は少ないが、キーボードとマウスの切替がホットキーによってできるのは便利だ。私はHost側とKM Switch側の両方のWormholeアプリを下のような設定に変更している。
WS_JUH320V2-Setting_MacOSXLion-SCShot13112111-491x554.png
この設定にすると、キーボードとマウスの切替はホットキーでしか出来なくなる。デフォルトの設定ではマウスカーソル移動とホットキーの両方による切替が有効になっているが、この状態だと、不用意にマウスを動かすとマウスカーソルが画面の端からはみ出して、意図せずキーボードとマウスの切替が起きてしまう。マウスカーソル移動による切替は、両方のMacの画面が結合されキーボードとマウスは共有されている感じになる。キーボードとマウスの切り替わりを意識しないで済むのは良いが、どちらの画面を視れば良いのか一瞬迷うことがある。私はいまところこの操作感がどうも好きになれない。慣れの問題だという気もするが、マウスカーソル移動による切替は無効にして、ホットキーによる切替だけでJUH320V2を使っている。ホットキーをタイプすると同時に視るべき画面も切り替わる方が私の好みに合っているからだ。

posted by とみやん at 11:24| Comment(0) | TrackBack(0) | PC > Mac
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/80780138

この記事へのトラックバック